Bayer(ベイヤー)ってなに?
産業用カメラにおいてのBayer(ベイヤー)とは撮像素子上に配置されるカラーフィルター配列のことです。
単板式のカメラでは、撮像素子が明るさ(白黒・モノクロ)しか検出できないため、色の情報を取得するために各画素の上に
- ・赤(Red)
- ・緑(Green)
- ・青(Blue)
のカラーフィルターが配置されています。
カラーフィルターは、R, G, Bのフィルタを2×2のマトリックスで配置されています。
具体的には以下のような配置になっています。
Bayer RGGB |
Bayer BGGR |
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Bayer GBRG |
Bayer GRBG |
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これらの4パターンは「Bayerパターン」や「Bayer配列」と呼ばれています。
カメラはこれらのどれかひとつのパターンが採用されており、この繰り返しパターンのカラーフィルターで撮像素子全体が覆われています。
緑がパターン中に2つあるのは、人間の目が赤と青に比べて緑の方が敏感であることに基づいています。
Bayerパターンのカラーフィルターを通して得られた画像データは「RAWデータ(生データ)」と呼ばれており、このRAWデータをそのまま表示しても正しいカラー画像にはなりません。
最終的に適切な処理が行われてRGB画像形式等のカラー画像に変換されることになります。