2024年10月01日

透過照明で寸法測定をする場合のコツ

透過照明で寸法測定をする場合は、「使用する透過照明の種類」や「明るさ」によって見え方が異なります。

 

本記事では、透過照明で寸法計測する際の「おすすめの照明」と「明るさ」についてご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

・「平行透過照明」を使う

透過照明装置にもいくつかの種類があります。

 

    •  ・拡散透過照明 (一般的な透過照明)
    •  ・平行透過照明 (寸法測定向きの小型の透過照明)
    •  ・テレセントリック照明(投影機等に入っている高精度大型の照明)

 

勿論、テレセントリック照明が寸法測定に最も適しています。

但し、大型で価格も大幅にアップします。(高精度の投影機、寸法測定器に組み込まれています。)

 

汎用であれば、平行透過照明をおすすめします。

 

 

照明の方式は特に厚みのあるサンプルを測定する際に効いてきます。

(薄物ではあまり差はでません。)

 

透過照明で寸法計測01  

幅9mmのミツトヨ様のブロックゲージを

測定してみました。

 

 

<拡散透過照明>   <平行透過照明>
透過照明で寸法計測02   透過照明で寸法計測03

*それぞれ、連続して2回測定

 

ガラススケール程度であれば、どちらの照明でも問題ありません。
しかし、対象物に厚みがある場合、平行透過照明をおすすめします。

 

 

 

 

・明るさは「暗め」に調整する

基本的には「暗め」に調整します。

照度を上げると白い部分(明るい部分)が膨張します。

 

半径2.5mmのガラススケールを弊社のノンキャリブレーションマイクロスコープで計測してみました。

(測定部分が白の場合は明るくすると大きく出ます。)
*測定する人間のばらつきが無いように「エッジ自動検出モード(A)」に設定

 

<明るめに調整した場合>   <暗めに調整した場合>
透過照明で寸法計測04   透過照明で寸法計測05
上記赤枠内を拡大   上記赤枠内を拡大
透過照明で寸法計測06   透過照明で寸法計測07

 

 

弊社のノンキャリブレーションマイクロスコープであれば、自動エッジ検出モード(A)が安定して機能する範囲で、できるだけ暗めに調整することをおすすめします。

 

 

 

弊社でご用意しているノンキャリブレーションマイクロスコープの詳細は、下記の製品ページをご覧ください。

 

 

寸法測定(自動校正)マイクロスコープ(中倍率) 

CT200HD

 

486,000円(税抜)

 

 

寸法測定(自動校正)マイクロスコープ(高倍率) CT200HD-H  

寸法測定(自動校正)マイクロスコープ(高倍率) CT200HD-H

 

496,000円(税抜)

 

 

 

 

 

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