投影機とマイクロスコープの違い
- マイクロスコープを使えば低価格で投影機のお置き換えが可能に -
<目次>
1.投影機とは
透過照明で映し出した映像をスクリーンに大きく投影します。
付属のステージの移動量で対象物の影を測定します、
<投影測定器>
ステージの精度が測定精度になります。
2.投影機の測定原理
スクリーン上にクロスライン等を表示させます。
(1) 測定しい対象物の1つの端面(始点)をクロスラインに合わせます。
(2)ステージをゼロリセットします。
(3)クロスラインが測定の終点になるまでステージを動かします。
(4)この時のマイクロメータの数字が測定値になります。
3.マイクロスコープへの置き換え
投影機の代わりに測定の始点と終点を確認するツールとして考えれば
マイクロスコープに置き換えは可能です。これにより低価格化が可能です。
但し、始点と終点を捕捉する為にクロスラインをモニタに表示する機能は必要です。
上写真は比較的移動量の少ない小型のステージをつけていますが、
下写真のようなステージを取り付ければ、大きな対象物でも測定
可能です。
4.測定マイクロスコープ(CT200シリーズ)
さらに、寸法測定に特化したマイクロスコープを紹介します。
マイクロスコープは同一画面内であれば、
下記2点のメリットがあります。
(1)任意のポイントをクリックだけで測定
(2)角度、面積、円の中心間距離等様々な測定が可能
また、この寸法測定用マイクロスコープは、通常のマイクロスコープの2つの欠点も
カバーしています。
(1)導入時に調整(校正)が必要
→ この寸法測定用マイクロスコープは工場出荷時に調整(校正)を行っています。
(2)倍率をかえると調整値(校正値)の切り替えが必要
→ レンズとカメラが通信を行っているので、倍率を切り替えても調整は不要。
(3)精度の保証ができない。
→ 校正証明書の発行が可能な専用ガラススケールをオプションでご用意。
また、工場調整時に使っているガラススケールの校正証明書は
HPよりダウンロード可能。
勿論、同一画面に入らない、大きな測定カ所は投影機と同じように
附属のステージを移動することで測定することができます。
5.投影機とマイクロスコープの違いのまとめ
透過照明で映し出した映像をスクリーンに投影する投影機。
投影測定器の代用は
●クロスラインを発生できるマイクロスコープ+ステージ
●測定マイクロスコープ
でも可能ということになります。
測定マイクロスコープは無料でデモ機の貸出を行っております。
お気軽にお問い合わせください。