透過照明を使って穴の中のバリを観察する方法
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透過照明を使って、穴の中のバリや異物を観察
透過照明を使って、穴の中のバリや異物を検査したいというご要望をよくいただきます。
対象物に少し「厚み」がある場合、少しコツが必要です。
厚み12mmアルミ板にφ5mmの穴をあけて撮影してみました。
上写真のトップ(表面)、ミドル(中間)、ボトム(底面近く)に異物を付着させています。
この全てを検出する為には、絞りつきレンズを使う必要があります。 |
■開放レンズを使った場合
開放レンズでトップ(表面)に焦点を合わせ観察すると下記のようになります。
*ミドル(中間)もボトム(底面近く)もほとんど見えなくなります。
開放レンズで中間に焦点を合わせ観察すると下記のようになります。
*トップは見えますが、細くなっています。ボトムは非常に見にくい状態です。
■絞り付きのマクロレンズを使った場合
できる限り絞り込んで撮影
(暗くなる分は照明でカバー、カメラのゲインはMaxでなく90%程度にとどめる。)
*トップ(表面)・ミドル(中間)もボトム(底面近く)ともに十分に観察できます。
まとめ
穴の中のバリや異物を観察するためには透過照明だけでなく
被写界深度を深くすることができる絞りつきレンズを使う必要があります。