2021年02月22日

透過照明を使って穴の中のバリを観察する方法

目次

1. 透過照明を使って穴の中のバリや異物を観察

2. 開放レンズを使った場合

3. 絞り付きのマクロレンズを使った場合

4. まとめ

 

 

透過照明を使って、穴の中のバリや異物を観察

 

透過照明を使って、穴の中のバリや異物を検査したいというご要望をよくいただきます。

対象物に少し「厚み」がある場合、少しコツが必要です。

厚み12mmアルミ板にφ5mmの穴をあけて撮影してみました。

 

穴の中のバリや異物を観察

 

上写真のトップ(表面)、ミドル(中間)、ボトム(底面近く)に異物を付着させています。

 

トップ(表面)、ミドル(中間)、ボトム(底面近く)

 

 

この全てを検出する為には、絞りつきレンズを使う必要があります。

 

 

トップの焦点を合わせる

 

ミドルに焦点を合わせる

 

 

■開放レンズを使った場合

開放レンズでトップ(表面)に焦点を合わせ観察すると下記のようになります。

 

開放レンズを使った場合

*ミドル(中間)もボトム(底面近く)もほとんど見えなくなります。

 

 

開放レンズで中間に焦点を合わせ観察すると下記のようになります。

 

開放レンズで中間に焦点を合わせ観察すると下記のようになります

*トップは見えますが、細くなっています。ボトムは非常に見にくい状態です。

 

 

 

■絞り付きのマクロレンズを使った場合

絞り付きのマクロレンズを使った場合

 

できる限り絞り込んで撮影
 (暗くなる分は照明でカバー、カメラのゲインはMaxでなく90%程度にとどめる。)

 

*トップ(表面)・ミドル(中間)もボトム(底面近く)ともに十分に観察できます。

 

トップ(表面)・ミドル(中間)もボトム(底面近く)ともに十分に観察できます。

 

まとめ

穴の中のバリや異物を観察するためには透過照明だけでなく
被写界深度を深くすることができる絞りつきレンズを使う必要があります。

 

 

 

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