マイクロスコープとは?のお悩み解決!光学機器なんでも辞典

低価格の赤外線カメラ

専用の赤外線カメラはどうしても高価になります。

特に1300nm以上の波長を観察する為には InGaAsカメラが必要なります。

 

近赤外の中でも950nm程度までであれば、通常の白黒カメラでも観察できることが

あります。

 

下記は弊社の産業用Cマウントカメラです。

 

USB3.0カメラ(200万画素・モノクロ)
DN3RG-200BU 

 

 

このカメラの分光感度曲線が下記となります。

 

 

950nmでも若干の感度があります。

照明装置次第で観察は可能です。

 

但し、モノクロのカメラには反射防止フィルターが入っています。
反射防止フィルターといえど、赤外領域の感度が若干落ちてしまいます。

反射防止フィルターは簡単に外せる場合も多く、弊社のDNシリーズでも

お客様のご要望でフィルターを外しての出荷が可能です。

 

 

反射防止フィルターを外した、DNシリーズでケース内の観察を

してみました。

 

 

黒色の樹脂ケースにネジやナットを入れます。

 

 

940nmの赤外線照明で透過観察をします。

 

 

 

赤外線が樹脂を透過する特性を生かして、ケース内の対象物を観察することが

できました。

 

 

これで観察できれば、大幅なコストダウンが可能です。