2021年05月25日

長距離(長作動)マイクロスコープ

長距離(長作動)で倍率を上げたいというご要望を頂くことがあります。

通常、倍率を上げると焦点距離は短くなります。

その中でも長距離タイプに分類されるものをご紹介いたします。

 

■長距離(長作動)マイクロスコープ (LRAシリーズ)

 

弊社の長作動(長距離)マイクロスコープは10倍比のズーム機能を有しながら、長距離(長作動)を実現しております。

焦点距離は200mm~400mmまで自由に設定ができます。

 

長距離(長作動)マイクロスコープ (LRAシリーズ)

 

(1)焦点距離を250mmに設定した時の最大倍率時の視野

 

水平方向で6.7mmとなります。 約70倍の倍率です。

 

焦点距離を250mmに設定した時の最大倍率時の視野

 

高機能長距離ハイビジョン マイクロスコープ
(スタンドタイプ)LRA200XM-S 高機能長距離
ハイビジョン マイクロスコープ
(スタンドタイプ)
LRA200XM-S 

 

 

(2)焦点距離を250mmに設定した時の最大倍率時の解像度

 

解像度チェック用のガラススケールを映すと下記の通りです。

 

焦点距離を250mmに設定した時の最大倍率時の解像度

 

(3)メリットとデメリット

 

10倍比のズーム機能があり、同一距離で倍率を可変できることは大きなメリットですが若干、解像度が落ちます。

焦点距離を250mm→400mmにした時の最大倍率時視野は下記の通りです。

 

メリットとデメリット

 

 

■f=75mm 固定焦点レンズの応用

 

望遠系の75mmレンズに2倍のリアコンバータと15mmの接写リングを追加すると、長距離(長作動)マイクロスコープ(LRAシリーズ)の代用となります。

 

f=75mm 固定焦点レンズの応用

 

(1)焦点距離を250mmに設定した時の視野

 

ズーム機能が無いため、焦点距離を決めれば、倍率は確定します。

水平視野 8mmとなります。約60倍の倍率です。

 

焦点距離を250mmに設定した時の視野

 

 

(2)焦点距離を250mmに設定した時の最大倍率時の解像度

 

解像度チェック用のガラススケールを映すと下記の通りです。

 

焦点距離を250mmに設定した時の最大倍率時の解像度

 

 

(3)メリットとデメリット

 

焦点距離は調整できますが、焦点距離が決まると倍率も確定してしまいます。

ズーム機能がない分、レンズ構成枚数が少なくなり、上記の長距離マイクロスコープ(LRAシリーズ)より明るく、解像度はUPします。

最大倍率で比較すると、長距離マイクロスコープ(LRAシリーズ)より若干落ちます。 
価格は下がります(ズーム機能が無い為。)。

焦点距離を250mm → 400mmにした時の視野は下記の通りです。

 

メリットとデメリット

 

 

■高解像度・高倍率ズームレンズ

 

高解像度・高倍率・ズーム機能を有した特殊なレンズもございます。

但し、上記2点の汎用レンズに比べ10倍(250万円以上)の価格となります。 
弊社取扱い製品ですので詳細はお問合せください。

焦点距離200mmで420倍が可能です。

 

高解像度・高倍率ズームレンズ

 

 

 

 

テクニカルサポートデスク

 

お問い合わせはこちらから