カメラ、レンズの保管方法について
カメラやレンズはどこにでも置いておけば良いというわけではなく、きちんと正しく保管する必要があります。
正しく保管しておかないとホコリ混入やカビ発生などのトラブル原因になります。
今回は、カメラやレンズの保管方についてご紹介いたします。
●カメラ、レンズの保管での注意点
カメラやレンズを保管する際に気をつける点は、ホコリと湿気です。
ホコリがレンズやカメラのセンサー部に入ってしまうと簡単に掃除できませんし、
撮影の際の写り込みの原因になります。
更に湿気が原因でレンズに曇りが現れたりカビが生えてしまいます。
カメラやレンズの内部にホコリ混入した場合、カビてしまった場合は分解して
クリーニングするしか方法がなくなりますので、カビを発生させないようにする
ことが大切です。
またカメラやレンズのクリーニング(ホコリやカビの除去)はメーカー保証対象外
です。修理を依頼すると相当な修理金額となります。
(ご購入後、お受取り直後は弊社メーカー保証対象内です。)
よって、ホコリと湿気に気をつけた保管をする必要があります。
●最適な保管方法とは
戸棚、引き出しの中、机上などはホコリやカビのリスクが高いと言えます。
カメラバッグに入っていてもリスクがあります。
一般的にカメラやレンズを保管する適した湿度は40~50%程度といわれています。
湿度が60%を超えるとカビ発生の原因になりますし、また湿度が極端に低い環境でも
良いとはいえません。したがって、適切な湿度に保つ必要があります。
また寒暖差が激しいと結露にもつながりますので温度差も気を配る必要があります。
①カメラやレンズを保管するケースを準備する
まずはカメラやレンズを保管するケース(入れ物)を用意します。
ケースに入れることでホコリの進入を防げますし、密閉することにより湿気が入り
込むのを防ぐこともできます。
ケースとしては以下のようなものがあります。
~ドライボックス(防湿庫)~
カメラや光学製品を保管する専門の防湿庫です。小さいタイプからキャビネット型
の大型タイプまであります。
常に安定した湿度を保てるので安心して保管できます。
密閉し、湿気とホコリから守ってくれます。
防湿保管庫のメーカー 東洋リビング株式会社様のHP https://www.toyoliving.co.jp/products-info/ED-80CATP2B-1.html |
~簡易ドライボックスまたは密閉容器~
手軽で人気なのが、簡易ドライボックスです。
カメラアクセサリーメーカーなどが販売している密閉型の防湿ケースで、
中に乾燥剤を入れ、簡易的な湿度計を入れておけば湿度のチェックもできます。
手軽にカメラや レンズの保管ができるため初心者でも簡単です。
最近では100円ショップやホームセンターなどでも入手できる蓋にゴムパッキンが
付いている食品用密閉容器でも代用できます。
費用も抑えて手軽に湿気とホコリからガードしてくれますが、こまめな湿度チェック
と乾燥剤の交換が必要です。
②乾燥剤を準備する
簡易ドライボックスや食品用密閉容器は入れ物であり、湿度を下げるために乾燥剤を
一緒に入れる必要があります。
市販のドライボックス用の乾燥剤または食品用のシリカゲルなどでも代用できます。
乾燥剤を必ず一緒に入れて、湿度が分かる湿度計も入れておきます。
③保管前にしっかり清掃を行う
使い終わったカメラやレンズはホコリが付着しています。
保管する前に清掃をしっかり行います。
密閉空間にカメラやレンズを保管するのに、汚れを持ち込んでは意味がありません。
④カメラやレンズの清掃、クリーニング
カメラアクセサリーメーカーなどが販売しているブロアーなどでカメラやレンズのホコリやチリを吹き飛ばします。
また表面の汚れや油脂分もクリーニングクロス等でふき取ります。
手汗や油脂分はカビの栄養源となるため、しっかり拭き取ります。
レンズはカメラから取り外すかどうか
レンズは保管するとき取り外しするかどうかですがレンズを装着したまま保管しても 問題ありません。
それよりもレンズ付替えや外す回数を増やすとその分、ホコリが 混入するリスクが高くなります。
また、レンズを取り外す場合はカメラレンズ取付部にキャップをして保管します。
●カメラ、レンズの一時保管
レンズ交換する間だけなどの一時保管時にも注意が必要です。
目に見えなくても、空気中にはゴミ、ホコリ、チリなどが浮遊しています。
ご自宅などでも棚にホコリが溜まるので分かります。
レンズ交換はホコリやゴミが入り込むリスクが高い瞬間です。
よってカメラやレンズの置き方にも注意を払う必要があります。
カメラセンサーが 剥き出しで天部を向いており、 カメラ内部のセンサーにホコリが落下していく。 | |
レンズCマウント部が 剥き出しで天部を向いており、 レンズにホコリが落下していく。 | |
レンズ物体側が 剥き出しで天部を向いており、 レンズにホコリが落下していく。 |
カメラ、レンズはご購入時にキャップ(フタ)が付属している場合があります。
出来るだけすぐに、キャップを取付ていただくことで、ホコリの混入リスクを押さえることができます。
交換時にレンズを机上に1度置く際みにも注意を払います。
センサーやレンズ面が天部に向く置き方ではなく、横向きに静置し、ホコリが落下しないようにしてください。
カメラセンサーは 横向きに置いているがまだ中リスク。 すぐにキャップを装着するのが望ましい。 | |
レンズ面は 横向きに置いているがまだ中リスク。 すぐにキャップを装着するのが望ましい。 | |
レンズ両端にキャップ カメラにキャップ を装着 |
●カメラやレンズの保管方法 まとめ
・カメラやレンズはホコリと湿気に注意。
・カメラやレンズにホコリが入ったり、カビが生えると除去は困難。
そのため、ホコリやカビが発生しない環境に保管する。
・ホコリやカビが生えないように、専用のケースに入れて保管する。
・保管前にはカメラやレンズの手入れをしっかり行い、ホコリ、汚れや油脂を
持ち込まないようにする。
・レンズはつけたままで問題なし
・一時保管、レンズ交換時にも要注意。
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