■ホワイトバランスとは
ホワイトバランス(White Balance)は、カメラで撮影する際に、色の調整を行う機能のことです。
これは、撮影環境の光源の色温度に合わせて、カメラのRGBバランスを調整して白いものを白く見せるために色を補正する機能です。
例えば、太陽光の下では白いものは白く見えますが、電球の下ではオレンジ色がかって見えます。
ホワイトバランスは、こういった色の違いを補正し、本来の色合いの映像にするために使用します。
■ホワイトバランスの調整方法
・用意するもの
グレーカードもしくはモノクロ印刷されたコピー用紙
→グレーカードはホワイトバランス調整用の写真用品です。
市販されていますが通常お手元にはないかと思います。
身近にあるモノクロ印刷されたコピー用紙で代用できます。
・調整方法
①カメラ/マイクロスコープにグレーカードやコピー用紙を映し、ピントを調整します。
②明るさを若干暗めに調整します。
※明るめだと照明の白飛びが発生しホワイトバランスの調整に影響が出ます。
文字の輪郭がしっかり出る、若干暗めの明るさに調整して行ってください。
白飛びした映像 ホワイトバランスの調整に適した明るさの映像
③アプリケーションソフトのカメラ設定にあるホワイトバランスの調整項目で調整を行います。
アプリケーションソフトによって設定項目名は様々ですが、
松電舎取り扱いのアプリケーションソフトMFShipやハイビジョンカメラBA200HDの場合、
設定項目を選択するとワンプッシュでホワイトバランスが調整されます。
その他カメラやアプリケーションについては取り扱い説明書をご確認ください。
MFShipでのホワイトバランスの調整箇所(〇部)。
ハイビジョンカメラBA200HDのホワイトバランスの調整箇所
ホワイトバランス調整前 ホワイトバランス調整後
■常時ホワイトバランス調整機能の注意点
カメラやソフトウェアによって名称は異なりますが、常時ホワイトバランスを調整する機能があるものもあります。この機能をONにすると常にホワイトバランスを調整しようと映像の色味が変わり続ける場合があります。一度ホワイトバランスを調整したあとは常時調整機能をOFFにすることをおすすめします。
■まとめ
ホワイトバランスを調整することで、照明により本来と違う色味に見える場合でも本来の色で見えるようになります。
照明を変えたり、作業環境が変わったり、映像の色味がおかしいと感じた場合に調整してください。