穴内壁観察マイクロスコープとは、穴内壁やレールの内壁など内壁を360°一発観察できるマイクロスコープです。
その特徴をご紹介いたします。
目次
1.穴内壁観察マイクロスコープの特徴
特徴1.視野角:178°のホールインスペクションレンズを採用
穴の中を観察したい場合、ボアスコープを使用するのが一般的です。
ボアスコープの視野角は標準で60°程度、ワイド視野タイプでも100°程度が限界です。
穴内壁観察マイクロスコープでは視野角が178°のホールインスペクションレンズを使用しております。
(ホールインスペクションレンズについては、次項でご紹介いたします。)
特徴2.穴径に対応した極小径LEDリング照明を採用
穴径φ8~50mmに最適な超極小径LEDリング照明 (PHL200BAの場合) |
穴径φ50~100mm/深さ100mmHに最適な極小径LEDリング照明 (PHLH200BAの場合) |
2.ホールインスペクションレンズとは?
ポイント1.視野角:178°の広角レンズ
視野角はなんと178°もあります。
下記の通り、ほぼ水平角度で視野が広がります。
ポイント2.360°全周一発観察可能
魚眼効果により内壁を幅広く一発観察できます。
ポイント3.被写界深度が深い
穴径はφ8mm~φ50mm、深さは穴径と同程度(例:φ50mmならば深さ50mm程度)が限界です。
元々被写界深度の深いレンズを採用。更に絞り機構付きで被写界深度の調整が可能です。
固定焦点レンズで撮影した画像と比べると被写界深度が深いことが分かります。
ポイント4.全穴にレンズを挿入しなくても穴の内壁を観察することが可能
ホールインスペクションレンズは視野角が178°と広く、そのため穴に挿入する必要がありません。
穴入口、または挿入しても数mmだけで、対象物を傷つける可能性はグッと低くなります。
3.穴内壁観察マイクロスコープのまとめ
穴内壁観察マイクロスコープは、「ホールインスペクションレンズ」や「極小径LEDリング」の特徴を最大限生かし、穴内壁360°を一発確認できる内壁観察用マイクロスコープです。
4.穴内壁観察マイクロスコープでの観察画像
●φ30mmのフランジ内壁を観察
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●コの字のレール内壁を観察
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●エンジン周辺パーツを観察
内径φ45mmの穴内を観察しました。
<(参考)ズームレンズタイプのデジタルマイクロスコープの検査画像>
穴内に光は入りますが、穴内壁が全く見えません。 これでは検査できません。 |
<(参考)ボアスコープのカメラでの検査画像>
穴内に光は入り、先端方向(0°方向)は見えてますが穴内壁は映っている深さが浅いです。 これだと、手前から奥へボアスコープの挿入深さを変更する必要があります。 |
穴内壁観察マイクロスコープ(PHL200BA)での検査画像
極小径LEDリング照明を採用したことで穴内に光がしっかりと入っており、綺麗に視認できます。
0~50mm程度までの深さ範囲は1回で全周ピントが合っており、クロス穴も視認できています。
クロス穴周辺もしっかりと視認できています。
こういった検査事例を下記の記事でご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
詳しくは、こちらをご覧ください。
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392,000円(税抜)
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443,000円(税抜)
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