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黒鉛球状化率測定

黒鉛球状化率測定 目次

 

1.黒鉛球状化率とは

2.黒鉛球状化率解析の方法

3.黒鉛球状化率解析の効率化

4.黒鉛球状化率が効率的に解析できるセットとは

5.まとめ

 

 

1.黒鉛球状化率とは

あらゆる分野で使用されている金属材料ですが、その金属種類は多種類あります。
用途や目的に応じた、適切な材料を選択する必要があります。
その金属材料の一つである鋳鉄。

 

 

鋳鉄とは,黒鉛(非金属)が鋼の中に3次元に分散している複合材料です。
どの形状の黒鉛が存在するかにより,引張強さや伸びなどの機械的性質や熱伝導度などの物理的性質が異なります。
特に引張強さと伸びなどの機械的性質は,顕微鏡観察(100倍)で黒鉛球状化率が平均80%以上が必要です。
したがって、黒鉛球状化率は引張強さと伸びを保証する重要な評価基準です。

 

 

 

2.黒鉛球状化率解析の方法

黒鉛球状化率を解析するには下記の手順となります。

①前処理工程 大きいサンプルの場合は荒い切断
②前処理工程 樹脂埋込
③前処理工程 サンプルの切断
④前処理工程 切断面の荒研磨
⑤前処理工程 切断面の細研磨
⑥前処理工程 切断面のバフ研磨鏡面仕上げ
⑦前処理工程 薬品によるエッチング処理(薬品で表面を焼く)
⑧顕微鏡観察
⑨分類、計数、算出

前処理工程も多く、多大な時間がかかります。
観察では金属顕微鏡を用いて、顕微鏡観察(100倍)を行います。
“JIS工業規格で標準化された丸さ係数による分類、またサイズによる番号を用います。”
それらを用いて面積の計算、カウントなど黒鉛球状化率を算出します。

 

 

顕微鏡組織における黒鉛球状化率の算出は
①倍率は原則として100倍とし5視野について行い、平均値を求める。
② 2mm(実際の寸法20μm)以下の黒鉛及び介在物は対象としない。
③分類表と比較分類します。
④全黒鉛粒数に対する形状ⅤとⅥの黒鉛粒数の割合(%)を求め黒鉛球状化率とする。
で行います。
アナログな方法であり、煩雑な作業が必要で時間がかかります。
前処理工程も含めると作業には相当多くの時間や労力がかかるうえ、人為的なミスが生じやすく、評価が困難です。

 

 

3.黒鉛球状化率解析の効率化

そこで黒鉛球状化ソフトウェアを使った方法をご提案します。
顕微鏡で拡大した球状の黒鉛を鮮明に撮影して、ソフトウェアで解析する方法です。
上述の算出方法に準じて画像解析処理にて行います。
画像でさまざまな形状やサイズに球状化した黒鉛を捉えることができます。
また、その高精細画像から黒鉛の面積計測やカウントを自動で行うことが可能です。
さらに、静止画像と正確な値をExcelのフォーマットに出力することができるため、レポート作成までの一連の作業を効率化することができます。

 

黒鉛球状化率測定ソフトの詳細はコチラ

黒鉛球状化率測定ソフト(計測機能付き) WinROOF 2023 GNP

 

 

4.黒鉛球状化率が効率的に解析できるセットとは

大型鋳鉄の解析、持ち運びができ、簡易に黒鉛球状化率測定をしたい方にオススメ!
●小型簡易金属顕微鏡(カメラ付)、黒鉛球状化率測定ソフトのセット

 

カメラ付小型金属顕微鏡 KKKI-STD15-130DN

 

 

大型鋳鉄も観察しやすい
小型で持ち運びができる簡易金属顕微鏡

 

 

黒鉛球状化率測定ソフト(計測機能付き) WinROOF 2023 GNP 

 

●上記を組み合わせたセット品もございます。

黒鉛球状化率測定セット KKKI-GNP

 

さらに本格的に黒鉛球状化率測定をしたい方にオススメ!

●金属顕微鏡、顕微鏡カメラ、黒鉛球状化率測定ソフトのセット

 

倒立型金属顕微鏡 (超高倍率顕微鏡) GR-29J-C3J

 

顕微鏡用USB3.0カメラ(500万画素) HDCT-500DN3

 

 

黒鉛球状化率測定ソフト(計測機能付き) WinROOF 2023 GNP 

 

 

5.まとめ

黒鉛球状化率の測定はソフトウェアを使うのが効率的です。
弊社では便利な簡易セット、本格的なセットをご準備しております。