USB2.0の500万画素カメラを4つ同時に繋げて使用したい
<対象機種>
USB2.0 カラーカメラ 500万画素 DN2R-500
USB2.0カメラ、500万画素の4台同時接続は可能ですが、フレームレート等に制限が出てきてしまうと思いますので、 用途によっては厳しいと思います。
基本的には帯域でまずは考え、その後PCのCPU/メモリ/USBホストコントローラのパフォーマンス vsカメラ4台の負荷とのパワー/相性比べとなります。
帯域は、例えば1台の500万画素カメラを5fpsで動かす場合、5,000,000画素 x 8bit x 5fps =200Mとなり、USB2.0ホストコントローラx1の帯域である500Mbpsのすでに半分近くとなります。
500Mは理論値のため、実効値は360Mbpsなので、すでに半分以上の帯域を使用することとなります。
1fpsで動かす場合、もしくはUSBホストコントローラが4台分ある場合には、もしかしたらいけるかもしれませんが、 PCにも依存する為、実際にご評価いただくしかございません。
そのため、4台同時に動かすには、USB3.0をご使用いただくのが最善と考えます。
USB3.0の場合、1つのホストコントローラで5Gbps(5000M)となりますので、1つのUSBホストコントローラに ハブを使用する形でも、帯域的には同時接続が十分可能です。
ハブは民生品が多く不透明な要素が多いため、あまり使用されていない(特に装置メーカ様)印象は受けます。
お客様で複数台使用する場合に最も多いケースは、USB3.0ポートを4つ持つPCIeボードを使用する形です。
下記は産業用ではなく民生品ではございますが、ご参考ください。(推奨品ではございません)
こちらから
丁度先日、 DN3V-200(USB3 Vision 200万画素カメラ)を4台同時接続し、上記ボードと検査装置向けに ご評価を開始されているお客様がいらっしゃいました。
産業仕様のボードとなりますと、アバールデータ社等が販売しておりますが、長期供給・安定性の面から、 恐らく倍以上の価格となります。
産業用ボードはこちら
もしくはマザーボードにすでに4ポートある場合には、 それをご活用されるユーザもいらっしゃいますので様々です。
パフォーマンス的には、4チャネルPCIeボードを使用するのが最も安定していると考えます。
4台接続し、画像処理までしますとPCの処理的にかなり負荷がかかることが予想されますので どのようなご用途でのご使用を検討されているかにもよります。
CPU負荷が最もかからないのは、USB3 Visionモデルです。
負荷大 USB2.0 ≧ USB3.0 >> USB3 Vision 負荷小
となります。