■キューティクルを直接観察する
髪の毛を倍率を上げて観察しても、キューティクルまでは解り難いと思います。
(黒い異物が単純に大きくなるだけです。)
リング照明で観察
「同軸照明付の高倍率タイプ」のものであれば、若干見やすくなります。
さらにレンズの解像度も高くする必要があります。
(1)汎用高倍率マイクロスコープ(同軸照明)
超高倍率マイクロスコープ NSH500CSU セット価格60万円程度
汎用価格ですが、レンズ解像度の低いもの(同軸照明)
レンズの解像度が低いため、キューティクルの輪郭がボケて観察はできません。
(2)高解像度・高倍率マイクロスコープ(同軸照明)
超高倍率高解像度 CCD USBマイクロスコープ USH500CSU-H1
レンズ解像度の高い、超高倍率マイクロスコープ(同軸照明) セット価格150万円程度
(3)金属顕微鏡
金属顕微鏡 GR3400J 26万円(税抜)
同軸照明の顕微鏡として金属顕微鏡があります。
本来の使い方ではありませんが、キューティクルがはっきりと見えます。
キューティクルのみを観察するのであれば、一番コストパフォーマンスが高いと思います。
(4)電子顕微鏡
光学顕微鏡、マイクロスコープでキューティクルを観察すると平面的な画像になります。
下記のような写真を撮影する為には、電子顕微鏡が必要となります。
最低でも600万円以上の価格になります。
※電子顕微鏡は弊社では取扱いございません。
<キューティクル観察の画像比較>
■金属顕微鏡 + 顕微鏡用カメラ 400倍
■超高倍率マイクロスコープ(USH500CSU-H1) 800倍
■キューティクルを間接的に観察する
生物顕微鏡で直接キューティクルを観察することはできません。
但し、スンプ法という手法を使えば、間接的に観察することができます。
「スンプ液」と「スンプボード」を用意します。
スンプボードに毛髪を載せ、スンプ液をかけてしばらく放置します。
スンプボードに毛髪の表面が転写されます。
このボードを生物顕微鏡で観察します。
下記は弊社でキューティクル観察をスンプ法で行った時の写真です。