同軸照明とリング照明を同時に使う方法
弊社の高倍率レンズ(SDS-Z)で補助レンズを使わない場合は、同軸照明とリング照明を同時に使うことが可能です。
高倍率レンズ(SDS-Z)は1.5倍の補助レンズが標準装備です。
この場合、作動距離は52mmです。
同軸照明と干渉するので、レンズの先端にしかリング照明を取り付けられません。
そのため、この場合だとレンズ先端から約20mmしか作動距離をとれません。
リング照明が対象物に近すぎるために光りの中抜け(※)が発生してしまいます。
(照度的にも作動距離的にも実用的ではありません。)
※中抜け:リング照明は対象物に近づきすぎると中心部が暗くなります。
補助レンズを外すと、作動距離は95mmとなります。
さらに、補助レンズを外した部分にLED固定リングを付けることができます。
LEDリング照明をレンズ先端につけても約60mmの作動距離を確保できます。
但し、レンズ先端にLED固定リングを装着しているため、補助レンズを付けることができないので倍率を変更することはできません。
(ハイビジョンカメラ使用時で55倍~320倍となります。※17インチモニタ換算の計算値)
勿論、同軸照明が無くリング照明をレンズの胴体部分につければ補助レンズの使用は可能です。(下写真)
同軸照明用レンズでも導光口を外せば、リング照明を付けることができます。
同軸照明とリング照明を同時に使うのではなく使い分けるのあれば、同軸用照明用レンズを選べば必要に応じ同軸照明とリング照明の付け替えができます。