同軸照明は主に「光沢のある」、「平面」の観察に使いますが、
照明と観察軸が一致していることから穴底の観察に使える場合があります。
但し、同軸照明の特長上、穴底が平面で光沢があることが必要です。
また、穴径が広い場合、穴底までの深さが短い場合はリング照明で
観察できる場合があります。
(例1)φ3.5mm 深さ8mm
光沢はありますが、穴底はテーパがかかっています。
<同軸照明で観察> <リング照明で観察>
穴底にテーパがかかっているので、リング照明の方が観察しやすいと考えます。
(例2) φ6.5mm 深さ20mm
ダイカストでそれほどの光沢はありません。
穴底は平面です。
<同軸照明で観察> <リング照明で観察>
穴底は平面ですが、光沢が無く、同軸照明よりリング照明が向いています。
(例3)φ3.5mm 深さ40mm
穴底は平面で光沢があります。
<同軸照明で観察> <リング照明で観察>
穴が深いのでリング照明では光が届きません。穴底が平面で光沢があるので
同軸照明で観察が可能です。