産業用カメラと外部トリガーについて
目次
■産業用カメラの外部トリガー端子とは
産業用カメラの中には、外部トリガー端子が付いているものが少なくありません。
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トリガー端子は、静止画撮影・動画録画のタイミングをセンサやPLC(シーケンサ)で
制御する為のものです。
下記の簡単なイメージ動画をご覧ください。
システム例 動画
勿論、外部トリガーを使わなくても附属のアプリケーションソフトで静止画保存、
動画録画もできます。
但し、実際の生産ラインでは撮影対象物が流れてきたタイミングで
撮影・録画をすることが多く、産業用カメラの外部トリガー端子が必要な用途が多く存在しています。
■外部トリガー端子の使い方
外部トリガー端子を使う場合、お客様の生産ラインによって使い方が様々です。
単純な静止画保存・動画録画もありますが、
トラブルが起きた時の前後の動画を録画したり、複数のカメラで撮影、録画したり等
様々な用途があります。その為、アプリケーションソフトというものが少なく、
外部トリガー端子を使う場合、基本的にはお客様がプログラムを組むことが
前提となります。
その為、産業用カメラには開発用のSDKが付いていることが多く、これを利用して
プログラムを組むことになります。
■外部トリガーによる静止画保存
「基本的にはプログラムを組む」と説明させていただきましたが、
単機能なものであれば、アプリケーションソフトがあります。
これを利用するとプログラムの知識がなくてもシステム構築ができます。
その中でも、最も基本的な「外部トリガーにより静止画保存」についてご説明します。
「外部トリガー信号が入った時に静止画を1枚保存する。」という単純なものでも
大きく2つの方式があります。
トリガーと次のトリガーの間の表示が異なります。
(1)トリガーと次のトリガーの間の表示が「最新のトリガーで撮影された静止映像」となる方式です。
・保存された映像が確実にリアルタイムに確認できます。
・動きあるラインでも、静止画で目視チェックできます。
・複数カメラで同時に撮影する場合、完全同期撮影できます。
弊社であれば、下記のソフトとなります。
(2)トリガーと次のトリガーの間の表示が「ライブ映像」となる方式です。
・常にライブ映像が表示されているので、対象物以外のラインの状況が
監視できます。
・複数カメラで同時撮影委した場合、複数コマずれる可能性があります。
弊社であれば下記ソフトとなります。
4画面表示撮影ソフトウェア Hi TriggerQ |
■外部トリガーによる動画録画
動画撮影の場合、下記の2種類があります。
(1)トリガーとしてスタートトリガーとストップトリガーを使う
(2)スタートトリガーのみを使う
(1)の場合は単純な録画機能のみとなります。
(2)の場合は、様々なことができます。
単純にトリガーからタイマー制御で規定時間を録画する以外に
トリガーの前後を録画(ドライブレコーダーのような動き)することもできます。
トラブルが起きた時の事象解析などに有効です。
Start/Stopトリガー、タイマーの両方を使える動画録画ソフト
長時間録画ソフトウェア Hi TriggerRec |
トリガーの前後を動画録画するソフト
設備監視ドライブレコーダー Hi TriggerWatcher |
■ソフト開発
ロボット、搬送機、ドローン、AIによる自動検査 等 外部のトリガーと
連動させることで、初めて独立した自動機器となります。
松電舎では、カメラをつかったシステム開発・ソフト開発のお手伝いをしております。