ボアスコープ(側視)を使う場合の焦点距離について
ボアスコープで側視(90°)を使う場合、焦点距離に注意しなければなりません。
側視を使うと、どうしても壁面までの距離が短くなってしまいます。(赤矢印)
側視のボア先端を拡大してみると下記のようになります。
直視タイプに比べ赤矢印部の距離分がある為、側視タイプの実際の焦点距離(青矢印)は
短くなります。
実際にφ4mm側視ボアを使い、φ4.5mm、φ6mm、φ7mmの穴の側面を観察しました。
■φ4.5mm穴の側面
レンズの焦点調整機能を使っても焦点は全く合いません。
■φ6.0mm穴の側面
ギリギリで焦点が合います。
但し、製品のばらつきで合わない場合も考えられます。
■φ7mm穴の側面
レンズの焦点調整機能に余裕があります。製品バラつきを含めても十分に使える距離と考えます。
φ6mm以下の小穴径の側面観察は接写リングを使うことで観察が可能になります。
5mmの接写リングを入れて、φ4.5mm穴径の側面を観察しました。
■φ4.5mm穴の側面観察(5mm接写リング追加)
φ4.5mm(壁面までの距離 0.25mm)でも焦点は合います。
(ボアスコープ内でレンズからミラーまでの距離もある為、0.25mmでも焦点が合います。)
■φ6mm穴の側面観察(5mm接写リング追加)
まだ、調整に余裕があります。
直視(0°)のワイドアングルでφ4.5mm穴の側面観察をする場合は、接写リングは不要です。(標準仕様で調整可能)
■φ4.5mm穴の側面観察(ワイドアングル 直視)
参考に標準タイプの直視で観察した場合の見え方は下記のようになります。
今回使用している「φ4mm側視ボアスコープ」と「5mm接写リング」の製品詳細は下記からご覧ください。
163,000円(税抜)
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1,600円(税抜)
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