2024年08月09日

ボアスコープで壁面観察する方法と細穴径の限界値

ボアスコープで壁面観察できる「細穴径の限界」と「方法」をご紹介します。

 

弊社の標準ボアの細径タイプはφ2.7mmです。

これを使い、φ3.5mmの穴の壁面を観察してみました。

単純計算で (3.5-2.7)/2=0.4mm がボアからの距離になります。

 

 

■φ2.7mm 70°斜視を使う方法

 斜視を使い、作動距離を0.4mmより長くできます。

 

 

 それでも通常の接続では焦点が合いません。

 そこで今回は15mmの接写リングを入れます。

 

 

 

 すると、下記のような焦点のあった映像となります。

 斜めに見るので、明るさは均一にはなりません。

 

 

 

 

■側視チューブを使う方法

 

 φ2.7mm直視のボアに側視ミラーチューブを被せます。

 

 

 

 

 

 

 

 但し、通常の直視では視野角が60°と広い為、ミラーのエッジ(赤枠部分)が発生します。

 このエッジを無くすためには、視野角30°の側視チューブ対応ボアスコープが必要となります。(受注生産品)

 

 

■受注生産品で対応する方法とボアで壁面観察できる限界

 

 φ1.8mm(視野角30°)とφ1.8mm用ミラーチューブの生産が可能です。(ミラーチューブもボアも受注生産品)

 

 上記例から考えて φ2.6mm(φ1.8+0.4mm+0.4mm)の穴の壁面観察がボアスコープで観察する最細径と考えます。

 

 

 

松電舎テクニカルサポートデスク

 

 

 

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