2022年03月02日

蛍光観察とは

蛍光観察は、標識となる蛍光色素や蛍光たんぱく質を用いて、観察したい部分を強調して写し出す技術です。
物質の分子に特定の光(励起光)を当てると光エネルギーを吸収して、その中の電子が励起状態となります。
その後、元の基底状態に戻る過程で蛍光と呼ばれる光を放つ現象を応用しています。
蛍光現象は非常に微弱な発光となります。
通象のカメラでは感度が足らず、撮影はできません。
通常、高感度の冷却CCDカメラという特殊なカメラを使用します。

 

冷却CCDカメラ

CCD内部には、光の入力がない状態でも「暗電流」と呼ばれる信号が発生しており、ノイズの原因となっています。この暗電流は素子の温度が高いほど大きくなりますが、冷却することで低く抑えることができます。冷却CCDはCCDを冷却することで暗電流を抑え、ノイズの少ない高感度撮影を可能としています暗視野観察

蛍光観察など、微弱な光の観察に適しています。

 

高感度CMOSカメラ

最近はCMOSカメラの性能が上がってきているので、高感度CMOSカメラを

蛍光観察に使っている例もあります。

 

 

 

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