4分割LEDリング照明を使って 透明チューブ、透明フィルムのハレーションを抑制する方法
透明チューブ、プラスティックファイバー、透明フィルムを
マイクロスコープで観察する場合、ハレーションが発生します。
今回、下記のサンプルを使いました。
偏光観察も効果はあります。特に透明フィルムには効果があります。
■偏光フィルターを使った方法
透明フィルムは偏光観察が非常に「有効」です。
但し、チューブ形状のものは効果が「限定的」です。
■4分割LEDリング照明を使った方法
4分割LEDリング照明を使うと、偏光フィルターより効果が出る場合が
あります。
4分割LEDリング照明は任意の部分を点灯/消灯させることができます。
<透明チューブ>
4分割LEDリング照明を全点灯すると下記のようになります。
円柱形状の場合、2カ所の強いハレーションが発生します。
チューブに対して、長手方向だけを点灯させると
<プラスティックファイバー>
同様にプラスティックファイバーも長手方向だけ点灯させると下記のようになります。
<透明フィルム>
フィルムの場合、決まった方向はありません。その時々で点灯場所を
変えてみます。
全点灯の場合、下記のようになります。
今回は下記の箇所だけを点灯させました。
サンプルにもよりますが、4分割LEDリング照明を使うと
簡単にハレーションを抑制できる場合があります。