マイクロスコープの倍率の考え方とは?
■マイクロスコープの倍率
マイクロスコープの総合倍率の考えた方は非常に簡単です。
1mmの対象物がモニタ上で10mmになっていれば「10倍」です。
計算で出すことも可能です。(下記参照)
■計算方法
総合倍率を計算で算出する場合は、光学倍率(レンズの目盛)以外にもカメラの撮像素子サイズ、モニタのインチ数も関わるので少し複雑です。
総合倍率=モニタ倍率×光学倍率(レンズの目盛)
モニタ倍率は下記の式で求めます。
モニタ倍率=(モニタのインチ数×25.4mm)/撮像素子サイズ
*撮像素子サイズは 6mm(1/3カメラ)、7mm(1/2.5カメラ)、8mm(1/2カメラ)です。 (詳細は「カメラのイメージサイズ」を御参照ください。)
1/2インチカメラを右写真のレンズ モニタ倍率=(17×25.4)/8 = 54 総合倍率=54×4=216倍 となります。 |
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ここに補助レンズ、鏡筒、リアコンバータ、 レンズ等が加わる場合、その倍率を さらに掛け合わせます。 1/2インチカメラを右写真の0.5倍の鏡筒が モニタ倍率=(17×25.4)/8 = 54 総合倍率=54×4×0.5(鏡筒倍率)=108倍 となります。 |
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■撮影画像に客観的条件を提示する場合
マイクロスコープの倍率は相対値の為、
レポート等にする場合、下記2点の方法が良く使われます。
(1)撮影画像内にスケールを表示させる
弊社計測ソフトMF Shipではスケール表示ができます。 |
(2)観察視野を表記する
倍率は相対値でモニタサイズ等で変わってしまいますが、
観察視野はモニタ等に関係なく、一定です。
松電舎カタログにも必ず倍率と併記させていただいています。
松電舎の中倍率USBマイクロスコープ TG500CS の場合、下記仕様となります。
倍率は17インチモニタ換算ですが、観察視野(視野範囲)は変わりません。