【技術解説】太陽電池の測定に使う ソーラーシミュレータ (疑似太陽光源)とは
ソーラーシミュレータとは?
太陽電池の検証は太陽光が必要です。
ただし、本当の太陽ですと時間帯、天候や季節に左右され、安定した光量を得るのが難しいです。
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そこで、太陽の代わりにソーラーシミュレータを使用します。
ソーラーシミュレータは、疑似太陽光源とも言われ、その名前のとおり、太陽光を擬似的に発生させる光源です。真夏の炎天下の太陽光と同じレベルの光を照射できます。
ソーラーシミュレータは、
・波長(スペクトル)は本当の太陽光スペクトルと近い光であること
・照射面の光の強さの均一性
・ランプの変動性
などを元にその実験や研究に応じた機器を選定していくことになります。
ソーラーシミュレータの構造
ソーラーシミュレータには、「キセノンランプ」が使用されています。これは太陽光と波長スペクトルが似ているためです。
キセノンランプを点灯させるためには、専用電源が必要で、弊社では調光電源部と発光部を分離型としています。
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ソーラーシミュレータの活用例
主に太陽電池(ソーラーパネル)、光触媒、光熱触媒、光熱変換などの性能測定、化粧品などへの紫外線の照射実験、塗料などの退色試験、水の光分解による酸素生成、CO2からメタノールへの還元、VOCs、汚染物質の光分解、その他各種光分解、光熱相乗作用、光電気化学触媒作用、光化学合成、光誘起合成、水汚染処理、光検出、生物照明などの研究分野で活用されています。
また、照度だけでなく、特定波長スペクトルのみ(単波長のみ)の活用、光の波長スペクトルとの関係性を検証する際にはフィルターを使って、ある特定波長をカットしたり、透過させたりして使用します。
その際には弊社 分光色彩照度計(演色照度計) SDSHP320、SDSHP330が波長の管理に役立ちます。
1台で照度が20万ルクス迄の測定が出来て、かつ波長が分かる分光色彩照度計(演色照度計)です。
したがって、色素増感型太陽電池の検証時に使う疑似太陽光源の照度、波長計測に最適な照度計です。
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また、距離を調整するためにラボジャッキを併用したり、建屋の他の照明や外乱光に影響を受けないように暗箱(ブラックボックス)内で使用する場合もあります。
■■製品ページ■■
ソーラーシミュレータ (疑似太陽光源) SDSDNF-Y411F